gawaoのランニング日記

2時間20分を切るまでの軌跡を記録しています。

今後の課題と「アドバンスト・マラソントレーニング」と「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」

福岡国際マラソンまで18週間(中断もあったので実際は14週間)かけて「アドバンスト・マラソンレーニング」に書いてある通りのトレーニングを行ってきた。20分切りは達成できなかったとはいえ、大きな成果あげることができ、それ以上の自信をつけることもできたと思う。
しかしながら、「アドバンストマラソンレーニング」を実践した上で、特にトレーニング後期になる頃にこの練習をなぜ行わなければいけないか?と疑問に感じていた部分もあった。おそらく改善したほうがいいんだろうな、と思いながらも今回はあえて、記載通りのメニューを行ってきた。
実際に福岡国際マラソンを走って感じた課題と、「アドバンストマラソンレーニング」の練習メニューで疑問に感じたことが、重なっていることに気がついた。

まず、今回の福岡国際マラソンで感じた課題について。35k以降で失速した原因はエネルギー切れというよりは、脚筋力の疲労によるものが大きかったと思う。実際レース後1週間も筋肉痛が取れなかったというのはかなり損傷を受けた証拠だと思う。フルマラソンを走ればダメージを受けるのは当たり前のことではあるが、事前に必要なトレーニング刺激を与えていれば軽減できたはずだ。

アドバンストマラソンレーニングの欠点のひとつは、比較的強度が低いロング走(30~35k)やミディアムロング走(20~24k)が中心で持久的な能力を鍛える練習を重視しすぎている点だと思う。トレーニング初期の頃はロング走だけでいっぱいいっぱいで負荷も十分にかかっていたと思うが、力がついてくると楽なペース(4'~3'30程度)でのロング走だけではほとんど疲れることはなくなっていたし、脚への負荷がかかっていると感じることが少なかったように思う。
ラソンペース(3'20)で走る練習も最後に行ったのが7週間も前だったり、LTペースで走る練習も2週間に一回程度だったのでもっと増やしてもいいのではないかと思った。

それともう一つの欠点が、トレーニング後期では高強度と位置付けられる練習が、3回の調整レース(ちょうどいいレースがなく2回しか入れられなかった)やインターバルが中心となってしまうことだ。これは2'57~3'03のペースであって、実際のマラソンレースでは1メートルも走らないペースである。このペース帯の練習をレースが近づいてくるトレーニング後期に行うことに意味があるのかということだ。
後述するが、「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」で紹介されているマラソン用のトレーニングスケジュールでは24週間のスケジュールのうちインターバルトレーニングを行うのは7~12週目だけで、13週目以降はマラソンペース(Mペース)やLTペース(Tペース)でのトレーニングがメインとなっている。

レーニングフェーズを設定する際には、前のフェーズが次のフェーズの基礎となるように構築する。指導者の中には、インターバルより先にレペテイションを行わなければならないとする人もいるし(私もたいていそうしている)、それとは反対に常に遅いペースから速いペースへとトレーニングを進める人もいる。

ダニエルズのランニングフォーミュラより引用

簡単に解釈すると以下のようになる。

アドバンストマラソンレーニング流トレーニングの進め方
①持久力②持久力+LT③持久力+インターバル④テーパリング

ダニエルズのランニングフォーミュラ流トレーニングの進め方
①持久力②持久力+インターバル③持久力+LT④テーパリング

アドバンスト流をやって感じたことは、持久的な練習しかしていない状態でいきなりLTペースやマラソンペースでのトレーニングをするのにはかなり不安を感じた。こういったレースペースに近い練習が設定タイム通りにできなければ、一番重要なトレーニング刺激を与えることができずにレースの結果に直結するし、自信も大きく損なってしまうことになる。
インターバルでは速い走動作を身につけランニングエコノミーを向上させたり、スピードを高めることでマラソンペースでの余裕度を高めたりすることが目的なので目標タイムより多少遅れたとしてもマラソンのタイムに直結するというわけではない。
そういう意味では次のフェーズであるLTペースやマラソンペースの基礎となる刺激が入れば十分だと考えることもでき、インターバルでのスピードがLTペースやマラソンペースの基礎になり、LTペースやマラソンペースがレースの基礎になると考えたほうが理にかなっているように感じる。


長くなってしまったが、課題も見えてきたところで来年の福岡国際に向けては「ダニエルズのランニングフォーミュラ」も参考にしながら練習プランを妄想しているところだ。
しかし、これから山形の冬季間は計画を立てたところで天気ひとつでパーになってしまうし、雪上での無理な練習はリスクも高くなる。その上、例年2~3月は繁忙期で辛い辛い残業地獄が待っている。そのため春までは無理して練習を積めこななくてもいいのではないかと思っている。できる範囲で意味のある練習になるように考えながらやっていきたい。


今後のレース予定

1/31冬季ロード(10k)
2/28東京マラソン(フル)
3/21長井ロード(10k)
4/27~29県縦断駅伝(8k~19kを最大で2本)
5/8仙台ハーフ

アドバンスト・マラソントレーニング

アドバンスト・マラソントレーニング

ダニエルズのランニング・フォーミュラ

ダニエルズのランニング・フォーミュラ