gawaoのランニング日記

2時間20分を切るまでの軌跡を記録しています。

走ることを上手になる

気付けば2020年、15年暮れの福岡出だして以来、彼これ4年以上も自己ベストから遠ざかってしまっている。

加齢と練習時間の不足から練習量を追求するスタイルを半ば諦めて、効率的な練習法の模索と、特に2018年末からは効率的なフォーム探求をしてきた。長年のかかと着地のフォームを変えることは抵抗があったがやってみると色んなはっけんがあって面白かった。

 

当時フォアフット走法が話題で私もそれにチャレンジしてみたがふくらはぎの負担が大きくて、結局はフラット気味の着地に落ち着いた。

フラット気味につくと、踵から着くよりも重心移動が楽で、フルマラソン後半での課題だった前ももの疲労も軽減できているのが分かった。足裏全体で地面を押すような感覚も心地良く、これは行けるという手応えも強かった。

 

次第により強く押すことでより強い反発を得ようとする意識が芽生えてきた。

 

これは旧式ズームフライと相性が良く、地面に強く押すだけで、カクっと転がるような感覚で推進力を生んでくれていた。ペース走系の練習では特に活躍してくれた。

 

唯一の問題はスピードが出せないことだった。カクっと転がるのを待っていると、接地時間が長くなりスピードが出せない。キロ310までは悪くなかったが、それ以上は厳しかった。それでもマラソンでは十分なスピードだし、やっているうちにスピードも出るようになるだろうと考えていた。

 

しかしその後は故障が相次ぎ、なかなか練習が継続できない状態が続いた。

 

故障が原因でモチベーションが上がらない状態が続きながらも手に取ったのが、みやすのんき氏のアルティメットフォアフット走法だ。

 

アルティメット フォアフット走法 56歳のサブスリー! エイジシュートへの挑戦

アルティメット フォアフット走法 56歳のサブスリー! エイジシュートへの挑戦

 

 

正直、文章が多くて良く理解できない部分も多かったので誰も教えてくれなかったマラソンフォームの基本も合わせて読んだら、長年の誤解がすっかり溶けてすっきりした。

 

 

誰も教えてくれなかったマラソンフォームの基本 遅く走り始めた人ほど大切な60のコツ

誰も教えてくれなかったマラソンフォームの基本 遅く走り始めた人ほど大切な60のコツ

  • 作者:みやすのんき
  • 出版社/メーカー: カンゼン
  • 発売日: 2017/12/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

 

20年近く競技をやっていて、走るということを何も知らなかったんだな、と痛感した。

 

最近の故障の連発の原因はおそらく末端意識が強くなりすぎたことではなかろうか。

 

特に衝撃的だったのは骨盤の動きと足の動きにはズレがあるということで、全くかんがえもしなかったことだ。

 

右の骨盤が前に出たあと、引っ張られるように右脚が上がってくる。その後右脚が着地することになる訳だが、その時にはすでに左の骨盤が前に出ようとする動きに入っている。

 

そのため上で書いたような右脚着地の後に強く地面に押して踏込もうとする意識が、左の骨盤が前に出ようとする動きを邪魔していた可能性がある。

この末端意識(踏込み意識)により、体のどこかで摩擦がおき、ブレーキと筋肉負荷の増大につながったような気がしている。

この点は昨年春、縦断駅伝欠場の原因となった股関節の痛みと関係が深そうだ。

 

特に膝から下などの末端を意識することは次の動作の邪魔をしている可能性が高いので気をつけたい。

 

 

最も自分に欠けていたのは巧緻性を上げるという考え方だろう。

きつい練習をたくさんして身体(や心)を強くすることで速くなろう、という考え方はほどほどにして、

走ることを上手になる事で自己ベスト更新を達成したい。